本当に大切なことは誰にも教えたくない

10年ほど前からメンタルを傷つけて病んで悩んで、自分なりに導き出した結論。たまに日常。

家の力が衰え始めたこの時代に生まれたこと

919文字

 父方の祖母と伯父夫婦と食事をした。

 祖母は80近付いても出会ったころからの可愛らしさと賢さは衰えておらず、俺ら孫に向ける笑顔に内包された優しさは、一層強いものになったと感じた。祖父がいなくなった今、我が家の柱となった祖母が、今と同じように元気でいてくれる内は、我が家もしばらくは安泰だろうと確信した。

 また伯父に関しては、歳を重ねても男前だし、職業の影響もあるとは思うけど、還暦を迎えた今も相変わらずしっかりした人で、隙が無いなあと感心したし、長兄としての立ち振る舞いは尊敬すべきだと感じた。まあお酒に弱いのは少し残念なところかな。でもいつかは長男同士二人で飲みに行けたらいいなあと思う。

 今回俺が一番面白かったのは、一番話が合うのが伯母だったということ。伯母は物心ついてその存在を認識し始めたころからずっと美人で、しかも誰に対しても物腰柔らかなフットワークがすごいなあと思っていた憧れの存在だったんだけど、半世紀生きた今も高校時代にファンクラブが存在していたことを証明するくらい美人で、美人故に被った苦労と美人故に得た恩恵から培った能力の高さを改めて実感した一日だった。

 その伯母が俺の研究に対して強い興味を示してくれて、よく話を聞いてくれたことに感激した。俺の研究領域が医学に肉薄している点と、伯母が医学の知識に明るい点が齎した結果だと思う。でも純粋に、憧れていた人に評価されることは嬉しいことなんだなあと思った。

 

 俺の一族の男たちには、未だ男尊女卑の考え方が色濃く沁みついていて、祖母と伯母はそれぞれ夫に苦労してきた人たちだ。残念ながら俺の母もその仲間に入ってしまった。

 そして、その体制に違和感を感じ、反抗する気持ちを持った俺が、少子高齢化の波をもろに受けて家の力が衰え始めたこの時代に生まれたことにも大きな意味があると思う。

 

 俺の今後の生活が、俺の考え方に対する期待感に応える結果を齎してくれたら幸いだけど、それを第一に考えて生きていくつもりはそこまで強くないよ。

 俺は、あくまで俺が正しいと思うことをするだけ。

 あとは、結果よ。

 

 それから、俺の舌には紹興酒は合わん。

今度は日本酒を楽しめるところで食事したいから、まだまだ三名には元気でいてもらいたい。