本当に大切なことは誰にも教えたくない

10年ほど前からメンタルを傷つけて病んで悩んで、自分なりに導き出した結論。たまに日常。

流石に自主的な学習時間少な過ぎやろ

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 うちの新卒研生。

 全く勉強しない。

 指示も聞かない。

 

 確か去年も後輩に落胆した内容のエントリを公開したと思うんだけどなあ。

 

   一個前の後輩(つまり今年の3月に卒業していった子)は不真面目だったけど、基礎が充実していたのでやり始めたら飲み込みが早く、質問や考察もなかなか鋭かった。だから日々のディスカッションでは、クリティカルな所だけ助言していれば、関係論文を読んだり、予備実験を進めたりして、勝手に育ってくれた。あと基本的に研究室にいる時間が多くて、コミュニケーションを良くとれたというのも大きなアドバンテージだと思う。

    一方、今年の卒研生は一見して真面目だけど、基礎が何もない。助言に見せかけて遠回しに指示をしても、言われたことの一割程度しかやって来ない。それでいて何も考えを持っていないから怖い。普通研究をしていて、原理がわからないとか理論がわからないとかいう不安があったら勉強するだろ、という俺らの常識は通用しないらしい。

 

 卒業研究に入る前に行った基礎実験について書いてきたレポートも酷い。今までよく実験の単位を取れてきたなと思うくらい、物理学的なロジックの組み立て……いやそれ以前に日本語が成り立っていない。真っ赤になって原形が無くなるまで添削されたレポートを見てどう思うだろうか。

 一応俺を含めた指導する側も、卒研生を育てるための対策として、

  1. レポートの添削
  2. 参考文献の提示
  3. プレゼンテーションの練習
  4. 今後の研究計画についての相談

など簡単に思いつくようなことは既にしてあるのだが、正直ネガティブな結果しか期待できない。俺らの指導法も見直すべきなのかな。

 と、このエントリを書いている間に、レポートの第2版が提出されたので答え合わせをするけれど、初稿の添削をした際に加筆修正を促した点と助言を述べた点の向上どころか、初稿よりも手抜きが際立って、さらに出来が悪くなっているように感じた。

 

    確かにうちの大学は偏差値で見たら全然下の方だと言うのは理解しているが、それでも流石に自主的な学習時間少なすぎるやろ。

 ただ、その習慣を養う場としては、学科の講義は易しすぎるし、特定の講義を除いてほとんどの講義に関して、最終的な評定が自分の思っていたものよりもかなり上になっていると感じる。教授や学生課の人の話によれば、成績がいい人ほどその違和感を強く感じるらしく、成績の悪い人は単位取得した時点で満足してしまうらしい。

 この学生間の格差と、自己評価と実際の評価の齟齬が解消できないまま卒研に入るから、研究室に配属されたときに求められるレベルの高さに付いていけない学生が多いのだと思う。

 

 俺の同期には、比較的ズバズバ言う奴が一人いるので、俺ともう一人は比較的柔らかい対応をしているけれど、進歩が見られなければ、一度こちらのコントロールに乗ってもらわなきゃいかんなあと思っている。

 先日提出してもらったレポートにも進歩が見られなかった。というわけで流石にこのまま行くと卒業も危うい気がしてきたので、先輩たちのコントロール下に入ってもらおうと思う。

 

 就活用に練習した元気な返事も良いけど、それも卒業出来なきゃただの雑音になってしまうことを理解してほしい。

 俺は一流の研究室に所属していることを誇りに思っているので、卒研生には卒業研究を努力賞で済ませてほしくない。新しい発見を世に出せる仕事をしてほしい。それが学術論文までいくのか、学内の卒業論文で終わるのかは結果の話。

 大学生活最後の大仕事、精一杯取り組んでもらいたいな。

 

   しかし、今日も同期3人の溜め息は尽きない。