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本当に大切なことは誰にも教えたくない

10年ほど前からメンタルを傷つけて病んで悩んで、自分なりに導き出した結論。たまに日常。

この色を死ぬまで

 490文字。

  また幼馴染関連の話を。

    高校生くらいになると、髪の毛染めたり、ピアス開けたりと色々したくなる。ピアスはチャンスを逃したけど、染髪に関しては意図的に回避した。小学生の頃からある理由があって、絶対に黒髪を放棄しないと決めていた。
    その理由というのが、幼馴染の家柄と彼女の信念に関係していた。幼馴染は日本が5/8と、英独露が1/8ずつの混血で、瞳の色も髪の色も純粋な日本人のそれとはかけ離れていた。本人は絶対言わなかったけど、俺の知らないところで的外れな謗りを受けてきたものと思う。彼女の力強い瞳を見れば分かる。
    彼女は紛れもなく真の日本人だし、俺が知る中では誰よりも日本人であることに喜びを感じている。ただ、一つ問題なのは彼女の容姿を貶すことは彼女とそっくりな母親を貶すことに等しいことということだ。
「わたしだって皆と同じ黒髪で黒目が良かったかもしれない。でもお母さんと同じ髪と目が大好きなの」
目に涙を溜めてそう言った幼馴染の顔が忘れられない。
    俺の目も髪も綺麗な真っ黒というわけじゃないけど、誰かが泣くほど求めたこの色を俺は死ぬまで守って生きる。